魁 (2004.12)

カザフスタンへ講義に出かけることがあり、その度にエンジニアリング会社のAutomatica(石油・天然ガス関係の自動化エンジニアリングからソフトウェア開発まで行う、従業員800人の中堅企業)を訪問し、経営陣と話し合う。
「どうして日本の企業は来ないのか? ドイツ、アメリカ、フランスなど各国の企業が提携話などでやってくるが、日本からは来ない。」というのが経営陣のいつもの台詞である。 続きを読む

保証期間 (2004.11)

先日、ソニーMDウォークマンが壊れ、購入先のヨドバシカメラへ保証期間が2ヶ月すぎた保証書をもっていくと、「交渉してみる。」というお客本意の回答を得た。
2週間後、実際に故障は直って修理費も取られなかった。
お客の立場から、今後も、販売能力ゆえのメーカーへの交渉力あるヨドバシカメラへ足は向くであろう。 続きを読む

企業のコアコンピテンスとしてのIT ~超優良企業は自前のITスタッフを有する

近年、国内ではいかにIT部門を切り離し、コスト削減を図るかに経営者の目が向いていると感じます。しかしながら、米国の超優良と言われる企業では、この動きをとっていません。
FedEx、Intel、Dell共に大勢のITスタッフを抱えています。FedExは6,000人(米国内4,500人)、Intelも6,000人、Dellは3,000人です。これらの企業は、ITを活用し事業プロセスの改革・改善を行っています。 続きを読む

佐銀取り付け騒ぎ(2004.2)

佐銀取り付け騒ぎ  2003年12月24日
師走にデマ走る

 25日昼前から「佐賀銀行が26日につぶれる」という内容のデマが広がり、同行の窓口やATM(現金自動預払機)に預金を引き出す人たちが押し寄せた。佐賀銀行は「信用失墜を狙った悪質なデマ」として、被疑者不詳のまま信用毀損(きそん)の疑いで、佐賀署に告訴した。

佐銀によると、24日ごろ、携帯電話などに「26日に佐銀がつぶれるそうです。預けている人は明日中に全額下ろすことをお勧めします」という内容のメールが届いた。受信者が知人に転送したり、話したりしたことでうわさが広がったとみられる。
県内の支店では、25日昼すぎから定期や普通預金の払い出しが増えた。一部の支店では現金が不足したため、本店から現金を取り寄せたり、午後3時の閉店後も多数の客が店に残った。
デマは夕方にかけて加速度的に拡大。佐賀市の本店のATMコーナーにも午後3時半ごろから人が増え始め、最大時には200人以上が列をつくった。給料日の人が多い日で、年末だったことも混雑に輪をかけた。各営業店も同様で、行員が説明したり、ATMの利用時間延長などの対応に追われた。
松尾靖彦頭取は午後6時前から記者会見し、「言葉に表せないほど腹立たしい話。公表している決算内容をみてもらえればありえない話ということは分かる」と話した。
この日は佐銀がメーンバンクとなっている松尾建設(佐賀市)についても「手形決済ができず、民事再生法を申請した」などのデマが流れた。同社は「手形決済に滞りはなく、事実無根」とし、佐銀も「全く根拠のない話」と全面否定した。

「佐銀問題ない冷静な対応を」

財務省福岡財務支局は25日夜、村上和也支局長名で緊急のコメントを発表し、佐賀銀行について「悪質な電子メールにあったような事実は全くなく、銀行の経営内容、健全性、資金繰りは問題ない。預金者には冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけた。

県内全域で携帯つながりにくく

NTTドコモの携帯電話が25日午後4時半から3時間余り、県内全域でつながりにくい状態になった。佐賀銀行にからむデマで、携帯電話で情報を取り合う人が殺到したためとみられる。

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